かわいいの恐怖(おもしろライトノベル)
こんにちはまさやです
初めての方はこちらです
お世辞の表現 (体のハートの感情が本心です)
できるキャラクターで
おもしろおかしく書いてみました。
「かわいいね」
「本当に可愛い!ねぇ、内代さん!」
「そうですね可愛いですね!」
私達はこんな気持ち悪い
ぬいぐるみを女三人で取り囲み
「かわいい」を連呼して
一体何をしているのでしょう
原因は私の上司
名賀 沙冷子(なが されこ)先輩にあります
この上司は私の憧れの先輩で
とても仕事が出来る
キャリアウーマンです
私は何度もこの先輩に助けられました
仕事でミスした時
上司に嫌がらせを受けた時も
優しく助けてくれるのです
私はこの上司に会社を辞めるまでは
一生ついていくo(^o^)o
そう決めた先輩なのです
でもこの先輩にも弱点が
一つだけあるのです
それはSNSのいいね!の数に弱い
という事でした
この気持ち悪いキャラクターは
インスタントグリムでいいね!の数が100万を越えた凄いキャラクターなのです
私は何故なのか
正直疑ってしまいました
でも現実にこのキャラは
100万のいいね!を獲得したのです
そしてこの記録的ないいね!数に
私の憧れの先輩は
食いついてしまったのでした(*´∇`*)
そして私達定番のインスタツアー
が決行されたのです
もちろんこんなキャラを
かわいいとは思わないはのですが
私はここで可愛くないとは
言えません
だから私は
「そうですね、可愛いですね!」
と答えたのです
そして憧れの先輩は
私のお世辞に対して一点の曇りなく
「これ欲しいね!」
と言ってきたのです
私は嫌な予感がしました(´Д`)
正直私はこんな物の為に
お金をかけるのは耐え難く
こんな物を家に持ち込みたくも
無かったのです(´Д`)
私はだまりこんでしまったのですが( ´_ゝ`)
そうするとすかさず
「本当にこれいいですね
欲しいね、ねえ、内代さん」
と私に話をふってきたのは
私の一つ上の先輩
森 安毛子 (もり あげこ)先輩です
この先輩も私が新人で入ってきた時
とてもお世話になった人なのです
仕事の事はもちろん
誰についていけば間違いない等
色々と教えて頂き
そして私と同じように
名賀 沙冷子(なが されこ)先輩を
尊敬する一人なのです(*´∇`*)
でもこの人にも弱点があるのです
とても頑張り屋さんで
とにかくその場を盛り上げよう
という気持ちが高すぎる
という欠点があるのでした
何故この性格を欠点と
いうのかというと
みんなの空気が悪い時に(-_-)
無理矢理、その場を盛り上げようと\(^o^)/
不自然な形で部下に
話をふってくるのです
今のやりとりでも
この気持ちの悪いぬいぐるみを
欲しがる上司の気持ちを盛り上げる為に
「本当にこれいいですね
欲しいね、ねえ、内代さん」
と私は話をふられて
困りはてているのです(´Д`)
もちろんこんな気持ちの悪い
ぬいぐるみは欲しい訳ないのです
真っ黒ボウズと言うネーミングと
外観全てがお世辞にもかわいいと
言える物ではなく
12000円の価値があるとは
到底思えないのです( ´_ゝ`)
こんな物を買わずに先輩二人に
失礼の無いような断り方を
私は必死に考えたのです( ̄~ ̄;)
そして私は
「私は今日、5000円しか持って
来てないのです
こんなにかわいいぬいぐるみを
買いたいのは山々なのですが
渋々、今日は買うのを
やめておこうと思います」
と私は嘘八百を並べてしまいました(´Д`)
そうすると憧れの先輩から
「残念ねぇ、内代さん」( ´_ゝ`)
と私はねぎらいの言葉をかけられ
私はピンチを脱したのでした\(^o^)/
私は込み上げてくる感情を押し殺し
「本当に残念です」
と嘘をまたついてしまったのでした( ´_ゝ`)
すると
「そうだ!私がお金貸してあげようか」(^^)
憧れの先輩はまた切り出してきました
それに私は一瞬
ビクッとなりましたが(゜ロ゜)
ここは冷静に (´ー`)σ
「先輩にお金を貸して貰うなんて
そんな恐れ多いことは
決して出来ません」
と、かたくなに断りをいれたのです(´Д`)
「そう分かったわ」( ´_ゝ`)
と納得した先輩は
森 安毛子さんに
「あなたは買うの?」o(^o^)o
とまたキラーパスをとばしたのです
森さんはその問いかけに対して
今日、私達の会社の給料日だというのに
「わたし‥金欠でして‥残念ですが‥
真っ黒ボウズは買えません」
と明らかな嘘をついたのです
その事を知ってか知らずか先輩は
「森さんも、残念ねぇ」(´Д`)
とさらっと流したのでした
これも先輩のいいところで
プライベートでも人の悪口や
後輩たちの詮索やいじめもせず
ただただ流行になんでもかんでも
乗っかる人なのです\(^o^)/
そして憧れの先輩の決まり文句
「みんな最先端に乗り遅れちゃうわよ」(^^)
と後輩たちに檄を飛ばして
このぬいぐるみを本当に
12000円も払って自慢気に購入したのです
その時、流行りというのは
恐ろしいものだと
私は実感したのでした (゜ロ゜;
何はともあれ
私はこのぬいぐるみを
購入することなく切り抜けた!\(^^)/
私はそう思ったのですが
どうやら私の考えが甘かったようです( ´_ゝ`)
このぬいぐるみを
「かわいい」と言ったことにより
私達、女三人は
蟻地獄に引きずり込まれるような
恐怖体験をすることになるとは (゜д゜)
この時、思いもよらなかったのです
続く
ではまたよろしくお願いいたします
過去のおもしろ短編小説です